フレグランズトーク vol.07 上福ゆき(後編)『年齢に合った香りが、男の「モテ力」を上げる』

「年齢に合った香りが、男の「モテ力」を上げる」

「週刊FRIDAY」で「日本一の美女レスラー」と評された上福ゆきさん。今年の8月でデビューして2年を迎えました。グラレスラー(グラドル+プロレスラー)になるまで、スポーツとは無縁だったという上福さんですが、いまでは長身から繰り出すドロップキックを得意技とし、その強さにも、スタイリッシュさにも注目が集まっています。

今回は、プロレスのことに加え、上福さんが考える「男の魅力的な香り」についてお伺いしました。

――前回、試合が始まると、美しさを意識する余裕はないということでしたね。

そうですね、戦っている最中はそうですが、要所要所でかっこよく見せなければというシーンはあります。プロレスは、相手に技を仕掛けられたら逃げるのはNGです。技をかけられたときには、両者の息を合わせ、お客さんが「おお!」となるきれいな形を目指します。

 

――東京女子プロレスは団体内で対戦することが多いから、日常は仲間でも、試合の時には敵になるわけですよね。

そうですね。日頃は仲が良くても、カードが決まったときから「こいつにだけは負けたくない」とか、キャリアのある先輩だったら「1つだけでもいい技を食らわせたい」という風にスイッチが切り替わりますね。試合が終わってしばらくすると、またもとの関係に戻ります。なかなかほかにはない、信頼関係だと思います。

 

――試合中、ドキッとするような、開脚して倒れるみたいなこともありますよね。男性の女子プロファンは、リアルタイムでは試合として楽しみ、録画で好きなシーンをじっくり見るそうですね。

ふふ、男性はセクシー目線で見る人も当然いますよね。それが売りの部分もありますし。私はキャラ的にも体型やファッションを意識していますが、試合や練習の後はセクシーどころかあざだらけの体になっています。「DVの彼氏でもいるんじゃないの!?」といわれるぐらい(笑)。

――女性ファンも徐々に増えているとか? SNSでの効果も大きいのでしょうか。

私は3つのSNSを使い分けていて、Instagramはビジュアル重視。ファッション性の強い写真をアップして、英語で発信しています。だから海外のフォロワーも多いです。女性ファンは、その写真からコスメについて質問してくれることもあります。Twitterは情報発信のツールにしていて、試合やイベントのお知らせが中心。ブログは私をもう少し詳しく知りたい人向けに、長文で書いています。本音全開の内容です。

――女性として、男性の香りについてはどうでしょう。どんな香りが好きですか?

一番大切なのは清潔感ですよね。香水でもなんでも、自己主張が強いのはちょっと苦手……。距離が近くなったときに、さり気なく香るぐらいがちょうどいいように思います。

 

――自己主張の強い香りはNG

そうですね。たとえば、2007年頃に流行したイタリアブランドの香水! 爽やかというより、ちょっと癖があって「オレの匂い」みたいな自己主張があるような。高校3年のとき、アメリカから地元の藤沢に戻ったんですが、ヤンチャな同級生がみんなこの香水をつけていました。「これをつけているとモテる」みたいな感じでみーんな同じ香り! 甘ったるいような、癖のある感じで……。高校卒業と同時に車を買う男子たちは、車にこのブランドの車用芳香剤を置いていて、車までこの香り(笑)。ちなみに元カレも、この香水をつけてました。いまも街でこの匂いがすると「あれ、ここ藤沢?」って、当時のことを思い出します(笑)。

――男子プロレスラーの匂いは?

男性と試合することがないのでよく分かりませんが……え? クロちゃんですか?(注:20187月にDDTの試合で『安田大サーカス』のクロちゃんと対戦した)匂いしましたね……いい匂いではなかったです(笑)。普段、匂いが気になるのはリングのマットです。DDTの男性選手と同じリングで練習しているので、リングに汗が染み込んでものすごい匂いなんですよ。道場は地下にあるので、匂いがこもってもう大変。男性選手は女性より汗をかくだろうし、お互い汗まみれの状態でその体をリングにこすりつけてますからね。でももうこれはプロレスをやる以上、宿命なんだと思って受け入れています。

 

――では今度はいい匂いについて。フレグランショットは男性向けのものなんですが、男性が使うとしたらどの香りが好きですか?

シトラスムスクとアンセンテッド(無香料)で迷いますね。でも、年齢で使い分けるといいと思います。3つのうち、シトラスムスクとアンセンテッドはさっぱりしてて若々しい感じが2030代の男性のイメージに合うと思う。グリーンウッドは、落ち着いた香りで、4050代の人がつけてても違和感がないし、無理してない感じがすると思います。香りフェチとしての私の持論ですが、年齢に合った香りって絶対あると思うんです。若い女性がつけているから成り立つボディスプレーってあるじゃないですか。逆に年齢を重ねた女性だからこそ似合う、落ち着いた香りも絶対あると思んです。男性も、いつまでもワキに制汗スプレーふきかけていればいいってものじゃなく、財布やネクタイのように、年齢を重ねたらそれなりのものをつけたほうがいいんじゃないかなって思います。

 

――香りとモテってやっぱり関係してると思いますか?

「モテ」って、余裕があることと関係しているんじゃないかなって。女子もそうですけど。髪を巻いたり、メイクしたりって、時間も含めて余裕がないとできない。余裕を持てれば細かなケアまでできる。朝の忙しいときに、この練り香水(フレグランショット)をつけられるかどうか、そこに余裕を持てるかどうか。余裕を作れる男性の方がモテるって思います。 

――やっぱりモテるには、余裕が必要ですね。

そうだと思います。電車に乗っていても「あ、ケアしてないな」って思う人、見かけますよね。朝、ちょっと余裕を持ってケアをするだけで違うと思います。それと、家族がいるなら、奥さんや子どもが気にしてあげることも大事だと思います。うちは家族仲がいいのが自慢なのですが、父には身だしなみについてみんなでうるさく言います。出かける前に、私と姉がボディシートを渡したり、母なんて父に直接消臭スプレーかけています(笑)。私たちは、父が外で「この人くさい」なんて絶対思われたくないので。

――確かに、家族が気にしてあげることは大事ですね。

そう思います。ですから、フレグランショットを見せていただいた時、まっさきに父にすすめたい……と思いました。それから、私は家族を大事にする人はステキだと思うので、既婚者は絶対に結婚指輪をしてほしいです。父にも出かける前に「指輪した?」って確認します。満員電車の中で、揺れで隣の男性がぐーっと寄ってきたとき、その人が持っているスマホの待受が子どもの写真だったりすると、「ああ、この人もお父さんなんだ。悪く思っちゃいけないな」っていきなり好感度が上がります。いわゆる「モテ」じゃなくても、好意という点では、既婚者が家族を大切にしている姿はステキだと思いますね。

 

――では最後に。これからはどんな方にプロレスを観てもらいたいですか?

「興味はあるけど女子プロレスファンと知られたくない」という方がいたら、勇気を出して一歩近づいてください! と言いたいですね。いまの女子プロレスって、ちょっとアイドル文化に似ている気がするんです。「アイドルの追っかけをしています!」というと「オタクじゃないの?」と言われがちですが、女子プロレスも「追っかけてます」と言ったら、周囲の人に「オタク」と思われて引かれてしまうかもしれない。でも恐れないで!女子プロレスも、かつての強くてたくましくてちょっとムサイ……といったらなんですけど、そういうイメージとは変わってきています。私は「女子プロレスもこんなにスタイリッシュなんです!」ということを言いたいし、女子プロレスのイメージを変えたいんです。今日の撮影も、リングコスチュームで青山の246を歩きましたが、全然平気。むしろ看板しょってるという意識でカッコよく写るようにがんばりました。女子プロレスってかっこいいんです。だから堂々と「好きです!」と言ってこっちに来てほしいです。


プロフィール:上福ゆき(かみふく・ゆき)
1993年生まれ。14歳から17歳までアメリカで過ごす。帰国後、東洋大学ミスコンで準グランプリに輝く。グラビアアイドルとして活動する中で、2017年8月にグラレスラーとしてデビュー。DVD『#かみーゆ ONE derful!』(グラッソ)や「日本一の美女レスラー、ハダカになる」(FRYDAYデジタル写真集)などグラドルとしても活躍中。

Brog:Kamiyu Moment
Twitter:かみーゆ(上福ゆき)@zacyuki
Instagram:@yuki_kamifuku

 

textMikiko Arikawa  photoDaisuke Yanagi